新東名等の最高速度がやっと120km/hに
こんにちは、セイです。
日本の高速道路も遅々としてはいますが、100km/hの壁を突破しつつありますね。
以前に新東名の一部区間で試行的とはいえ最高速度が110km/hに引き上げされた時、正直な感想は「やっとか」でした。
欧米諸国を見ても、高速道路の最高速度が100km/hって遅いほうなんですよね。数字としてはキリがいいのかもしれませんが。
高速道路の最高速度は国によりますが、フランス・イタリア・デンマーク・ハンガリー・チェコ・ルーマニア・ギリシャなどは130km/h、スペイン・ベルギー・スイス・フィンランド・スウェーデンなどは120km/h。イギリスは70マイル/h(kmに換算すると112km/h)だそうです。
ドイツのアウトバーンは制限速度なしで有名ですしね。ただ、最近は移民などが増えて社会情勢が変わりつつあり、130km/hを推奨しているそうですが。
それに、そもそも新東名・新名神は高規格で作られている高速道路です。
新東名の設計速度は140km/h、曲線半径3,000 m、勾配2パーセント以下となっているので140kmまでは理論上上げられます。(全線ではない)
ネックになっているのが道路構造令という政令。
この政令では地形や線形、交通量などを勘案して道路の最高速度が定められており、最高は120km/hとなっています。140km/hという設計速度は存在しません。
時代にそぐわないのだから改正すればいいのに、最高速度を上げると事故が増えるといって拒否しているのが警察庁。
流石、ザ・お役所。検証もせずに推測だけで拒否。
本当はスピード違反の検挙数が下がって「収入」が減るのが嫌なんじゃないの?と、うがった見方をしてしまいます。
流石にこのご時世、ようやく重たい腰を上げて最高速度を上げてきましたが、道路構造令が改正されて最高速度140km/hが実現するのはまだ先のようです。
警察庁は「110km/hで試行した結果、交通の安全上支障は認められなかった」として120km/hへ上げることを決定しましたが、最高速度を100km/hからいきなり140km/hに変更したのならともかく、10km/h上がった程度じゃ事故なんて増えるわけないだろ、と思っていましたが予想通りでした。
恐らく120km/hでもさほど状況は変わらないでしょう。
新東名・新名神は共に走行したことがありますが、一言でいうと「快適」そのものです。広い車線、緩やかなカーブ、低い勾配、心理的に圧迫感のないトンネル。逆に快適すぎて眠くなるので眠気覚ましが必要なほどです。
因みに最高速度が100km/hの時と110km/hの時と両方走りましたが、全く違和感は感じませんでした。
東名高速道路とダブルネットワークを形成していることもあり、渋滞もほぼありません。(東名阪や東京近郊などではまだ渋滞がたまにありますが)
コスト意識を持たずに作られたため、建設費が増大して大分批判は浴びたようですが、利用する側としては快適な道路を走るのは気持ちがいいものです。
それに、静岡県静岡市の由比辺りってホントに海岸線に引っ付くように日本の大動脈が集中しているのです。
↓この記事でさった峠から見た富士山の写真を載せています。
say-zatuki.hatenablog.com
その眼下、海側から東名高速道路、国道1号、JR東海道本線が所狭しと並んでいます。ここらあたりは台風などの高波で良く通行止めになります。
台風なら1日待てば通過するでしょうが、地震とかでここが寸断されて復旧に時間がかかるようであれば日本経済はかなりのダメージを食らうでしょう。そういった意味でもバイパスとして新東名は有意義です。
東名・名神やその他の高速道路は規格が古いため最高速度引き上げはほぼ不可能でしょうが、高規格で設計されている新東名・新名神ならば将来最高速度140kmも夢ではありません。
はやいとこ「全線」で最高速度120km/h、一部区間で140km/hとなって欲しいものです。
ではまた。