水銀体温計・血圧計が使用できなくなる?
こんにちは、セイです。
部屋の中を片付けているといろんなものが出てきます。
今回のネタはそんなものの中の一つ。
水銀血圧計と
水銀体温計。
東芝製です。
今回はそんな水銀血圧計と水銀体温計について書いていきたいと思います。
目次
- 不燃ごみや粗大ごみではもう出せない
- 水銀血圧計の回収方法は自治体による
- 処分方法が見つからない
- 住んでいる自治体がダメなら隣の自治体は?
- 水銀に関する水俣条約をご存知ですか?
- 水銀体温計が使用できなくなる?
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不燃ごみや粗大ごみではもう出せない
ただ単に不燃物や粗大ごみで出せば済む話・・・・だったのですが、それも今や昔。時代が変わり、そういうわけにもいかなくなったのです。処分するのに一苦労したのでそのお話。
体温計はともかく、血圧計に関して言うと、この水銀血圧計が実家にあることを知らなかったので新しいデジタル血圧計を買って持っていました。そのため、使えるのならメルカリにでも出品して売ろうかと思っていたのですが、壊れて動かなかったのです。
壊れているものは流石に売れないだろうと処分方法をググってみると・・・。私が住む自治体ではどうやら不燃物や粗大ごみとしては回収せず、環境センターにわざわざ持ち込まなければならない様子。
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水銀血圧計の回収方法は自治体による
で、わざわざ環境センターに持ち込んでみると「水銀体温計は回収しますが水銀血圧計は市では回収しません。販売店にご相談ください。」とにべもない返事。
じゃあ、販売店ってどこだよ?と親に聞いてみるも何十年も前に購入した品で、どこで買ったかも覚えていない。ググっても通販ばかりで近所に販売していそうな店は見当たらない。
薬局なら扱っているかもと薬局を数店当たってみるも、扱っているのはデジタル式だけで水銀式は扱っていないとの返事。
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処分方法が見つからない
さてはて、壊れているからメルカリやヤフオクでは売れそうもない。自治体では回収してくれない。販売店も見当たらない。ググってみたら薬局で店頭回収しているとの情報を得るも昔の話。
では不用品を回収してくれる業者を探してみても、1t車1台1万円からとお話にならない。血圧計1つ処分するのにそんな大金は払いたくない。
やばい。処分方法が見つからない。少し前なら不燃ごみや粗大ごみなどで簡単に処分できたのに、どこで処分してくれるんだろう?まさか不法投棄なんてするわけにもいかないし、どうしよう。
かなり焦りつつ検索条件を何度も変えながらググること1時間。・・・・あった。隣の隣の市の清掃センターで回収ボックスを設置しており、そこで回収している模様。今まで清掃センターに不要物を持ち込んだ経験からして、別にその自治体に住んでいなくとも処分はできるはず。
自宅からなら10km程度。ガソリン代ももったいないし、自転車なら所要時間30分程度で良い運動にもなる。
というわけで、さんざん処分方法を検索した結果、自転車で30分かけて隣の隣の市の清掃センターへ行って処分してきました。これにて一件落着。やれやれ。
ググっている最中に「水銀に関する水俣条約」というものを知り、将来水銀体温計も使えなくなりそうなので、血圧計だけでなく体温計も一緒に処分してきました。
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水銀に関する水俣条約をご存知ですか?
水銀に関する水俣条約とは、
水銀に関する水俣条約は、水銀および水銀を使用した製品の製造と輸出入を規制する国際条約。略称は「水銀条約」「水俣条約」。
地球規模の水銀および水銀化合物による汚染や、それによって引き起こされる健康、および環境被害を防ぐため、国際的に水銀を管理することを目指すものである。2013年からは日本国政府が主導して、発展途上国で水俣病のような水銀による健康被害や環境汚染が起きていることから悪化を防ぐために一定量以上の水銀を使った製品の取り引きなどを国際的に規制する目的で採択させた条約。2013年1月19日にジュネーブで開かれた国際連合環境計画(UNEP)の政府間交渉委員会にて、名称を「水銀に関する水俣条約」とすることを日本政府の代表が提案し、全会一致で名称案を可決し、92ヶ国(含むEU)が条約への署名をおこなった。条約は熊本県で2013年10月7-8日の準備会合を経て、2013年10月19日に採択・署名された。発効は50か国が批准してから90日後とされており、2017年5月18日に発効の要件の50以上の国で締結されたため、同年8月16日に発効された 。
以上ウィキペディアより引用
この条約による日常生活への影響は 水銀を使用した製品(主に電池や蛍光灯、体温計など)です。このうち、現在製造・販売されている蛍光灯や電池は規制基準値を下回っており、この条約の規制対象外なので、今のところ一般家庭で影響を受けそうなのは水銀体温計、血圧計の類でしょう。
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水銀体温計が使用できなくなる?
水銀に関する水俣条約では2020年以降、水銀を使用した製品の製造・販売・輸出入が禁止されますが、禁止しているのは規制基準値を超える水銀を含む製品の「製造・販売」なので現在使用中の水銀を含む製品についてはそのまま継続して使用できます。また、基準値を下回る蛍光灯などは2020年以降も継続して製造・販売されます。
しかし、「製造・販売」が禁止されるということは供給が止まるということで、使い続けてその後、メンテナンスや修理が必要になってもできなくなるということです。
しかも、以前まで回収方法が不燃ごみや粗大ごみで出すだけだったものが、自治体によっては回収しないなど変更になっており、今後、さらに処理費用が発生したり手続きが煩雑になる等面倒なことになる可能性が高いです。
水銀を使用した製品は早めに処分することをお勧めします。
ではまた。