サクラエビ漁が中止だと!?
こんにちは、セイです。
個人的にちょっとショックな報道がありました。
なんと、今年2018年のサクラエビ秋漁が中止になってしまいました。
今回は私の大好きなサクラエビについて書いていきたいと思います。
目次
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サクラエビとは
サクラエビは体長40㎜前後の小さなエビで、桜のように薄いピンク色に見えるため、「桜海老」の名がついています。別名「海のルビー」とも言われています。
このエビは、昼間は水深200-300mの深海に群れで生息していますが、夜にはプランクトン捕食のため水深20-50mぐらいに浮上してきます。そのため、漁は専ら深夜になります。
漁獲対象としては世界的にみても極めて珍しく、駿河湾と台湾東方沖、西南沖(台湾語で「花殼仔」)でしか獲れません。どうも陸地から少し離れたところからすぐに深くなっているような地形になっていないと生息していないようです。
しかも、台湾産と駿河湾産とではサクラエビの大きさや甘みに差があり、駿河湾産の方が断然おいしいのです。もはや日本の特産品とさえ言えるかもしれません。
サクラエビ漁の歴史は意外と浅く、1894年に由比の漁師が、アジ漁をしていたときに網が深く潜ってしまい、そのとき偶然にも大量のサクラエビが捕れたことが始まりだそうです。
日本国内の水揚げ量の100%は駿河湾産で、主要な漁期は4月中旬から6月中旬まで(春漁)と10月中旬から12月下旬(秋漁)まで(6月中旬~10月中旬までと、12月下旬から4月上旬までは資源保護のため休漁)で、今年2018年の秋漁は11月12日~12月24日までの予定でした。
11月に実施した3回の調査操業では、体長35㎜未満のエビが大半であったため本格操業を控えていたのですが、今回4回目の調査操業の結果も思わしくなかったため、報道にもある通り、なんと今年の秋漁が完全に中止になってしまいました。
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どこで食べられる?
サクラエビの漁を行っているのは日本国内で言うと由比港と大井川港のみです。加工したものは全国でも食べられると思いますが、生のサクラエビとなるとサクラエビはすぐに死んでしまうため、ほぼ静岡県内でしか食べられません。
解凍モノであればイオンやMAXVALUといったスーパーでの鮮魚コーナーでも市販されています。私もよくスーパーで購入していました。(ただ、高いので3割引きになったものばかりを狙っていましたが。(笑))
スーパー以外では由比港及び大井川港周辺の飲食店で食べることができます。有名どころでは由比漁港内にある「浜のかきあげや」と国道1号線バイパス沿いにある「ごはん屋さくら」でしょうか。
ただし、ごはん屋さくらは国道1号線バイパスの上り線、「東京方面」に位置していますので東京方面から行く場合は注意が必要です。
浜のかきあげやとごはん屋さくらは、昔「秘密のケンミンショー」や「バナナマンのせっかくグルメ」等の番組でも取り上げられた有名店です。
浜のかきあげやはコスパ最強で、個人的には、とにかく安くサクラエビを堪能したい人向けで、ごはん屋さくらは多少値が張ってでもいろんなサクラエビ料理を堪能したい人向けでしょうか。
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穴場?
サクラエビといえば由比、というくらいで大井川港の方はほぼノーマークだったのですが、平成30年の5月、大井川港にも漁協直営の「さくら」がオープンしました。
家からの距離があったので専ら浜のかきあげやを利用していて、こちらのお店は利用したことがないのですが、浜のかきあげやが11月26日以降臨時休業しているため、コスパを求めるなら大井川港も選択肢にあげられるでしょう。ただ、実食したことがないので味の方は解りません。
(勿論、由比港、大井川港以外でも清水港や用宗港、焼津漁港などでもサクラエビを提供しているお店はあります。)
サクラエビのかき揚げ、由比丼(現駿河丼)をこよなく愛していた私としては漁業資源の回復を祈るのみです。
ではまた。