セイの雑記ブログ

40代でセミリタイアした男の雑記ブログです。

「無職の専業主婦」という表現は炎上目的?

こんにちは、セイです。

 

先日、年金改悪はもはや不可避か、という記事を書きました。↓
say-zatuki.hatenablog.com

 

 

 この中で、年金制度の収入源を増やすためにいくつか考えられることを列挙し、そのうちの一つとして第三号被保険者のこともあげました。 

  

が、記事を書いて数日後にこんな記事を見つけました。なにやら物議を醸しだしているようです。 

mainichi.jp

 

 発端は5日に小学館の運営するウェブサイト「マネーポストWEB」が「働く女性の声を受け『無職の専業主婦』の年金半額案も検討される」との見出しで配信した記事だ。 
 記事は「共稼ぎの妻や働く独身女性などから『保険料を負担せずに年金受給は不公平』という不満が根強くあり、政府は男女共同参画基本計画で<第3号被保険者を縮小していく>と閣議決定し、国策として妻たちからなんとかして保険料を徴収する作戦を進めている」と記した上で、

(中略)

そして記事の結びは「令和の改革でいよいよ『3号廃止』へと議論が進む可能性が高い」となっている。
 「第3号」とは第3号被保険者のことだ。会社員や公務員など給与所得者(第2号被保険者)の配偶者で年収130万円未満と定義されていて、専業主婦はこれに当たる。  

 

 国が取れる所から取ろうとするのは当然の話なので、もっともらしい内容ですが、

 

 ツイッターでは議論が沸騰した。最初に目立ったのは「無職の専業主婦」という表現への反発だ。
 「働く女性」の立場からも次のような怒りの声が上がった。
 <働く女性として全く望んでいないし、聞いたことがない。卑怯(ひきょう)な言い方> 

 

まず、「無職の専業主婦」という表現への反発が多かったようです。

 

「無職の専業主婦(または主夫)」=「悪者」扱いするのか、という意味合いなんでしょう。せめて「無収入」ならよかったのかも?

 

 

f:id:QZD10072:20190131160328p:plain

 

働く女性が不公平感抱いているのかいないのかは不明ですが、よくよく読んでいくと記事のソースがなにやら怪しいです。

 

厚生労働省年金局事業管理課に問い合わせると、第3号被保険者についての議論が記録された資料はあるという。厚労省社会保障審議会年金部会の2015年1月21日の議事録だ。ここで「3号縮小」の方針が決まり、15年12月に閣議決定された第4次男女共同参画基本計画には「第3号被保険者を縮小していく方向で検討を進める」と書き込まれた。
 委員による第3号被保険者制度が「不公平」だとの指摘や、「最後に純粋な無就業の専業主婦(夫)が3号として残る」「ここに対しては、夫婦年金分割の考え方を進めるべきだという意見、配偶者の所得によって保険料負担を求める意見、3号は免除者と同じ扱いとして半額の給付を保障し…」などの意見が記されているのだ。
 ただ、あくまでも委員の意見であって部会の結論ではない。しかも、共稼ぎの妻や働く独身女性などから不満が出ているとの記述もない。

 

あれれ、「働く女性からの不満」はどこからきたの?

 

マネーポストで記事を書いた人が、『調べてないだけで「不満を持っている人は多いに違いない」』と考えた「想像」をベースに記事を書いたということでしょうか。まぁ、確かに不公平感は否めないのでそう決めつけて記事を書いても不思議ではないです。

 

 しかも近年は年金部会で3号被保険者の扱いは主要なテーマにはなっておらず、「年金半額」の意見については「合意が取れている段階では全くなく、課題は大きいと思っている」という。 

 

受給年齢の遅延だとか減額はよくやるのに、「主要なテーマ」ではないとか呆れますね。簡単にできることだけやって、批判を浴びそうな面倒なことはしないって姿勢が見え見えです。それに「合意」ねぇ。

 

既得権益を持っている人がそれをやすやすと放棄するはずがありません。私も「専業主婦(主夫)」なら大反対するでしょう。

 

立場が変われば意見主張も変わるのが人間ですから。

 

ポストの記事とネット上の反応をどう見るか。ジャーナリストの治部れんげさんは「『無職の専業主婦』という言葉への反感が大きかったと思う。『働く女性VS主婦』の対立をあおるような書き方は問題ではないか」と話す。

 

言葉一つで炎上しますからねぇ・・・。怖い世の中です。

 

 「一方で政府は、社会保障制度が立ちゆかなくなったために低所得のパート労働者からも年金保険料を取るよう制度を変えてきている。『女性活躍』の推進と言うが、実際には女性を労働力としてしか見ていないのではないか。そちらのほうが本質的な問題だと思う」 

 

何を言っているのかちょっとよく解りません。「女性を労働力としか見ていないのでは」って。「男性は既に労働力」としか見られていませんが。

 

国は、国民を働かせて搾取したい。それが本音です。男女は関係なく、「男性も女性も労働力としか見ていないのが問題だ」というべきでしょうか。

 

 

それと同時に、ネット上の情報の真偽はどうなのか、とか、新聞社や出版社、テレビなどはこういう記事を書いたり情報を流して世論誘導しているのだな、とか、事実関係を確認せずに鵜呑みにして条件反射で反応する人が多いんだな、など色々と考えさせられる内容でした。

 

 

私もネットで見つけた気になる記事に自分なりの考えをつけ足しているだけですしね。

 

勿論ある程度ソースは見ていますが、流石に「厚労省社会保障審議会年金部会の2015年1月21日の議事録」なんて読んでいるわけありません。

 

そう考えると、ブログなんてあくまでも個人的な意見として、「あぁ、そういう意見もあるんだな」程度で読み流すのが良さそうです。

 

ではまた。