「40歳までに1000万円貯める方法」が机上の空論過ぎる件
こんにちは、セイです。
老後の資金は3千万円必要だのなんだのと、やれ老後の不安をあおるような文句が巷にはあふれています。
なので、老後の資金を作るために若いうちから資産を作りましょうとこの記事が勧めてているのですが、その方法がいかんとも。
◆公的年金も退職金も先細りが否めない中での資産運用
この国で、老後の生活設計を始める平均年齢は50代だそうです。しかし、それは 公的年金と退職金に老後生活が守られていた時代の過去の話です。今でも、子育てが終わったらお金を貯め始めようと思う人が多いのですが、それでは豊かな老後を送ることがむずかしい時代に突入してしまいました。
なぜなら、公的年金も退職金も先細りが否めません。老後を支える柱としては、なんとも頼りないものに見えています。日本人が長生きするようになっているから、なおさらです。
それもそのはずです。かつて日本の人口は右肩上がりで増えていました。しかし、既にそれも過去の話。既にピークを迎え、年々減少しています。
また、平均寿命も延び続け、今や男性で81歳、女性で87歳が平均年齢となっています。少子高齢化により年金システムは事実上破綻しているとさえ言われています。
こんな状況下では「老後は年金生活でゆっくり」なんて出来るわけありません。
ですから、私が提案したいことは、子育てが始まる前に、資産作りに着手することなのです。そこで、40歳までに1000万円つくるということを目標にしてみることをおススメしています。
若いころから資産作成に着手するのはいいことです。しない人は精々日本経済の為の肥やしとなってください。
40歳までに1000万円つくれる人とは、どんなペースでお金を貯めてきた人でしょうか? 金利がほとんどゼロの預貯金で40歳までに1000万円を作ろうとすれば、25歳から毎月55000円の積立が必要です。苦労して金利1%の超お得な銀行を見つけて来たところで、必要な積立額は51500円。3500円減るだけです。毎月5万円の積立というのは、そもそも楽じゃありません。
「月5万円の積み立てが楽じゃない?」資産作ろうってんだから苦労するのは当たり前でしょうが。簡単に1000万貯まると思う方が間違いです。
たとえば、年7.6%で回るような複利運用をすれば、25歳から毎月3万円のつみたて型投資で、15年間で1000万円ができてしまいます。
もうこの時点で笑ってしまいました。「税引き後で年7.6%の複利運用」なんてどうしろと。新興国の国債でも買うんでしょうか?
当然ですが、利率が上がれば上がるほどリスクが高くなります。
たまに、アーリーリタイアするには5000万円で年5%運用すれば250万円になり、運用益だけで生活費を捻出できる、なんて謳っているサイトもありますが、株式など「リスクを取る資産運用は余裕資金で行う」のが当たり前です。
余裕資金がいくらかという議論はともあれ、仮に全資産の2割程度と仮定すれば、
全資産は2億5千万円となります。半分でも1億円です。
それだけあったら資産運用などせずとも、資産を食いつぶすだけで生きていけます。
じゃあ、どうすれば25歳から40歳までの15年間で1000万円貯めることができるのか?
簡単です。収入を増やして支出を削る。これだけです。
手っ取り早いのは財形に月6万ぶち込んで、残ったお金でやりくりすればいいのです。ね、簡単でしょ。
因みに私は財形に最高で「年100万円」ぶちこんでいました。(賞与込み)
やればできます。(但しイケメン、じゃなくて独身者に限る)
ではまた。