虚礼廃止とは?年賀状は必要なのか?
こんにちは、セイです。
もう年の瀬ですね。早いものです。
なんとかブログを1か月続けることができました。今後も可能な限り続けていきたいと思います。
これまでは会社の「有給休暇消化」だったわけですが、年が明けたらもう会社とは完全に無関係になります。今後のことも真剣に考えなければなりません。
さて、年賀状についてですが。
目次
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年賀状を書こう
さて、私が入社した頃はまだまだ社内の先輩や後輩、上司、取引先にも「年賀状」を送付していました。
数人程度ならそれほど手間でもありませんが、勤続年数が長くなったり、転勤したりしたりして繋がりが増えるとそれに伴って年賀状も増えて数十枚も書くことになり、かなりの手間です。
しかし、入社して数年後、「虚礼廃止」が社内で通達され、それ以降年賀状を書く枚数は激減しました。
また、それに伴っていつしか社員全員に配布されていた社員名簿は、全員ではなく部署で1冊というふうになりました。
社員名簿が社外に流出してしまう可能性があるほか、大きなコストダウンにもなりますので当然の流れでしょう。
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年賀はがきの歴史
年賀はがきの発行は1949年に発行された1950年用ものが初めて(それ以前は通常のはがきに年賀郵便用の年賀切手を貼付していた)で、約1億8000万枚だったそうです。
それ以降、経済発展と人口増に伴って右肩上がりで増加し、2003年のピーク時には44億5900万枚まで増加。
しかし、インターネットの普及で電子メールやラインなどの電子媒体が台頭すると一気に右肩下がりとなり、2018年発行2019年用の年賀はがきは24億枚、実にピーク時に比べて20億枚も減り、ピーク時の約53%にまで減っています。
虚礼廃止と電子媒体の台頭が年賀はがきの減少の大きな原因でしょうし、これからも減り続けていくと思います。
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虚礼廃止とは?
さて、「虚礼廃止」とは何でしょうか?すでに社会人の方はご承知のことと思いますが。
「虚礼」とは、表面を取り繕うための、心がこもっていない形式的な儀礼のことです。
つまり、「虚礼廃止」とは表面を取り繕うためだけの、心がこもっていない形式的な儀礼をやめる、という意味となります。
これは年賀状だけでなくお中元、お歳暮の時期にもよく使われる言葉です。
実際、年末年始の休みが明けたらすぐに顔を合わせ、これまで通り取引を行うわけですから、「虚礼」に手間暇をかけることは無駄遣いであり、虚礼廃止によって年賀状やお中元・お歳暮をなくすことは「コスト削減」の一環とも言えます。企業にとって「虚礼」にかけるコストはできるだけ削減したいのが実情です。
個人においても1枚62円もする年賀はがきを買って、いちいち印刷(または手書き)してポストまで赴いて投函する、なんて面倒なことはせず、メールやラインで家に居ながら1ポチ、1クリックで全員に無料で配信できるのです。
人間、便利なほうへ、楽なほうへと流れていくのです。 年賀状が廃れていくのは時代の流れでしょう。
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世間には「虚礼廃止」の風潮が広まっている
最近では、意味のない習慣や礼節はやめよう、という虚礼廃止の風潮が広まりつつあります。
「虚礼廃止」ではありませんが、最近は「クールビズ」も浸透し、5月から10月くらいまではノーネクタイで過ごすビジネスマンも多いようです。社内の営業マンもネクタイなんかしてないですし、得意先によってはそのままノーネクタイで商談するようです。(得意先からネクタイを外してくださいと言われるようです)
身だしなみは必要かもしれませんが、炎天下にネクタイ締めて汗だくになりながら外回りをして、帰社したらクーラーがガンガン効いている部屋で涼む。エネルギーの無駄遣い以外の何物でもないなと思っていましたが、ようやく世間も無駄遣いに気付いたようです。
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それでも年賀状は残る
話が少々ずれましたが、「虚礼廃止」は時代の流れですし、合理的なことなので良いことだと思います。しかし、「年賀状」だけでしか繋がっていない友人や恩師などがいるのもまた事実。
こういった方々は「虚礼」ではなく、ほぼ「生存通知」のような意味合いが強いです。特に食事に行ったり飲みに行ったりすることもなく、年に一度だけ「年賀状」によって近況を報告するだけの希薄なつながり。
それでも関係が無くなるよりかはマシです。オンラインゲーム上で知り合った、名前も素性も知らないような相手ではなく、かつては顔を合わせて共に学んだり遊んだりした「仲間」なのですから。
面倒でもこういった方々にはきちんと年賀状を出していますし、これからも出すと思います。たかが10枚程度ですので。
それではよいお年を。