セイの雑記ブログ

40代でセミリタイアした男の雑記ブログです。

即位10連休法案可決について

こんにちは、セイです。

 

雑記ブログとしているわりに旅行ネタばかりなので、時事ネタにも反応してみます。

 

来年皇太子さまが天皇に即位されます。それにともなって「国民こぞって祝意を表するため」来年5月1日と即位礼正殿の儀が行われる10月22日を来年に限って祝日とする特別法案が衆議院で可決されました。これにより祝日法の規定に則って来年4月27日から5月6日まで10連休となるようです。

 

私は右派でも左派でもありませんが、日本国民として天皇陛下が即位されることは素直に当然喜ばしいことだと思います。

 

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しかし、私が感じたのは「それで10連休にしたところで何か意味あるのか?」でした。

 

企業は独自に年間休日数を決めています。私が勤めていた企業も年間120日ちょっとあり、毎年会社と労働組合が打ち合わせて出勤日を決めていました。天皇が即位するからといって、その年だけ休日数を増やすような企業があるのでしょうか?

 

恐らく多くの企業の対応としては夏季休日や年末年始休日を削るか、振り替えとして土曜出勤するか、または5/1の「祝日」だけ休日とし、4/30、5/2は出勤日になるんじゃないかなと予想しています。天皇陛下が即位してめでたいからその年だけ年間休日数を増やそう!なんて考える経営者なんかいないでしょう。

 

国際労働機関(ILO)は「年次有給休暇に関する条約」で、労働者は、1.一年の勤務につき三労働週(週五日制なら十五日)の有給休暇の権利がある2.連続休暇が原則 3.分割する場合でも一部は連続二労働週を下回らない-としています。

 

しかし、日本はこの条約を批准していません。有給休暇を連続取得させる法律もありません。

 

私が勤めていた企業でも以前は「有給休暇〇日取得しましょう」などと目標を立てるものの、「達成できませんでした、また来年目標達成できるように努力しましょう」で終わっていました。

 

例の電通の事件以降、ようやく口先だけでなく、残業は勿論有給も年10日は絶対に取得するよう会社も動いていますが、1回1日だけです。2日以上連続で取得しようとすると必ず「何かあるの?」と聞いてきます。(答える義務はありませんが)

 

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かつて、転勤の際に「転勤休暇」なるものが会社の規定で3日もらえるところ、2日申請したら当時の上司から1日にできないか?と言われました。(断りました)

 

また、以前に上記の即位10連休法案が持ち上がった際に別の上司が「会社の業務に支障があるから迷惑だな」などとも漏らしていました。まさに社畜の鏡ですね。こういった社畜になりたくないから退職したのですが、それはまた別の機会に。

 

プレミアムフライデーだとかシャイニングマンデーだとか10連休法案だとか、小手先の対策だけでなく、こういった「仕事最優先」の風潮を革新するなり、ILOの条約を批准して法律で大企業は有給休暇を5日連続で2回、中小企業は1回取得させることを企業に義務付け、違反したら操業停止などの厳しい罰則を設けるなりなんなりしないと「ワークライフバランス」なんて今のままじゃとても実現できないと思います。

 

ではまた。  

 


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