セイの雑記ブログ

40代でセミリタイアした男の雑記ブログです。

ケータイは見えない首輪。使い方によって薬にも毒にもなる

こんにちは、セイです。

 

私が会社で仕事をしてた時に、最も不愉快なことが幾つかあったのですが、そのうちの一つが「就業中」とそれ以外の時間の区別が曖昧なことでした。

 

簡単に言えば、仕事が終わって退社した後や休日でも携帯電話をチェックしろ、着信があったら折り返しかけろ、ということです。まぁ、会社支給の携帯電話なので通話料が自己負担でないだけましでしたが。

 

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先日、とても興味深い記事を見つけましたのでご紹介します。

 

courrier.jp

 

私は以前から常々「仕事の話」をするのなら会話するだけでもメールを読むだけでも「仕事」になるんじゃないのか?と考えていました。

 

なので退社後に携帯電話をチェックするのは苦痛であり、携帯電話という名の見えない首輪に繫がれているようで息が詰まりそうでした。

 

会社から携帯電話を支給された当初は「仕事が終わって会社を出た後に仕事の話などしたくもない」ので就業中は身に着けて現場に行っていましたが、仕事が終わって帰るときは携帯電話を会社に置いて帰っていました。

 

就業中ならいざ知らず、休日や仕事が終わって退社した後に仕事のことなんて考えたくありませんからね。

 

売店だって閉店時間後に客が来たって開けませんよね。それと同じです。「本日の営業は終了しました。御用の方はまた明日お願いします。」って感じです。

 

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しかし、いつまでも抗えるものではありません。上司にうるさく言われてしぶしぶ家に持って帰るようになりました。もっとも、持って帰ってもマナーモードにしてカバンの中に放り込んだままでほぼ見ませんでしたがね。(ΦωΦ)

 

その次に要求されたことはメールの転送でした。会社のメールアドレスに届いたメールを携帯電話のメールアドレスに転送していつでも見れるようにしろということです。

 

朝会社に着いたらパソコンを立ち上げてメールチェックから業務がスタートするのですが、下手をすると「前日退社した後に届いたメールは翌日の出社前までに既に読んでいる」前提で話が進んでいたりします。

 

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これも長いこと抵抗していましたがしぶしぶ転送設定させられました。

 

どうして社畜脳の連中は「時間外」に仕事をさせたがるのか理解できません。便利だとか話が早いとかいうまえに、仕事になるんだから追加で残業代出さんかい!と言いたいくらいです。

 

上で紹介した記事によると

 

フランスの破毀院(最高裁判所)は2018年夏、フランスで働くあるイギリス企業の従業員に6万ユーロ(約756万円)を支払うよう命じた。この企業は社員たちに、顧客および部下からの質問やクレームに答えられるよう、常に携帯電話の電源を入れておくよう要求していたからだ。

労働者の権利を専門とするアレクサンドラ・サブ=フェッリ弁護士によれば、この訴訟は、オフラインになる権利というよりも、会社からの呼び出しの対応義務に関わるものだった。そして、プライベートな時間を確保することを、企業と労働者双方に求める合図だったと言える。サブ=フェッリはこう話す。

「『オフラインになる権利』は私たちに、新しい技術に対して分別が必要であることを思い出させてくれます。いつでもアクセスできるからといって、常に仕事をしていなければならないというわけではありません」

 

まったくもってその通り!と声を大にして言いたいです。流石はヨーロッパ。労働先進国です。日本の労働者は意識が低すぎて困ります。

 

2、30年前は携帯電話などなく、また携帯電話などなくても仕事は成り立っていたはずです。

 

いつから携帯電話というこの便利な道具は見えない首輪となったのでしょうか。私はこの見えない首輪をつけさせられて社畜にされていたのです。 

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日本もはやいとこ法律で「退社後に業務メールを送受信することは労働とみなすため禁止」として欲しいものです。

 

もっとも、日本はこう言った分野ではヨーロッパに比べてかなり遅れているのであと最低でも15年はかかるだろうな、と悲観していますが。

 

  

学生時代、携帯電話やPHSがはやり始めたころ、ある先輩が「携帯電話はいつでも捕まるから嫌いだ。だから持ってない。」と話していたことを鮮明に覚えています。

 

当時は学生で、友達と連絡を取り合うのにとても便利なツールだったので「なんでそんな変なこと考えるんだろう?」と不思議でしょうがなかったのですが、今では激しく同意できます。この先輩は先見の明があったのでしょう。

 

便利な携帯電話も使い方次第では自分たちを苦しめる「見えない首輪」になるのです。

 

一刻も早く日本の社会が「業務メールを送受信することも労働である」ことに気付いてほしいものです。

 

 「就業時間外」に仕事のメールチェックして「当たり前」などと思うなよ。

 

働くことは勿論悪いことではありません。嫌いでもありません。しかし、そのやり方とか方法、考え方に問題があるのだと私は思っています。

 

働くために生きているのではなく、生きるために働いているのに仕事最優先って社畜根性丸出しだな、そんなに仕事が好きなのかよ?と思います。

 

失業給付金をすべて貰い終わったら、薄給でもいいからこんなことを考えなくてもいい、残業も転勤もない、楽なところで働きたいと思います。

 

ではまた。

  


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