老後資産2000万なんて貯まるわけない
こんにちは、セイです。
老後の資産は2000万円必要と金融庁から発表されてからなにやら世間が騒いでいますね。
以前、3000万必要ということを聞いていたので何をいまさら?という気もしますが、金融庁など公的機関からの発表ではないからあまり信用されていなかったのでしょうか。
それともまさか100年安心だなんて虚言を信じて年金だけで暮らしていける、などと考えて貯金をしていない方が世の中には多いのでしょうか?
よくネットやニュースで話題に上がるが、時給900円で稼げる月収は微々たるものだ。1日8時間勤務(休憩1時間)を22日間こなしたとして……
900×7×22=13万8600円時給1000円で考えてみても……
1000×7×22=15万4000円
時給900円では単純計算でも年収170万もありません。
流石にこの時給では2000万円どころか貯金すら至難の業です。単身世帯で年間支出額を200万円程度と見積もっていますので、子供がいる世帯ではもっときついでしょう。
年収400万円で年間100万円貯めたとしても20年かかります。賞与・残業なしで考えると月収では30万円以上になります。20日、8時間労働と考えると時給は2000円を超えます。
あくまで私のイメージだが、14万円から17万円前後で募集しているのが、京都府の行政の事務。ちらほらと民間企業の求人も見かける。恐るべきことに、ときどき「交通費支給なし」の求人を見かける。
もちろん20万円前後の求人もある。多くは民間企業だ。ところが貿易事務や医療事務など特殊なスキルを要したり、残業が20時間を超えていたり、英語や中国語を必要としたり、突然ハードルが上がる。月収20万円って、こんなに得がたいものなのか……。ときたま年間休日が80日を切っていて、「最低賃金を割っているのでは?」と眉をひそめてしまう。
また、30万円に達する求人も見かけるが本当に稀だし、母親のようなスキルでは到底採用にありつけない。検索方法を「パート」に変えても、それほど状況は変わらない。
月収20万円って結構厳しいです。営業や介護や建設など、敬遠されがちな仕事ならあるんですが、40代、50代以降では体力的・精神的に正直しんどいです。
ところが現役世代はどうだろう。もしスキルがなくて、自分を活かせる仕事が見つからなくて、仕事に恵まれなくて、やむを得ず同様の仕事に就いている人がいたとしたら……本当に目の前が真っ暗になる。
時給900円~1000円の仕事を続けていたら、生活は苦しいまま。お金のかかる恋愛なんて楽しめない。だから結婚も遅くなる。もしかしたらできないかもしれない。結婚したとしても、子どもの養育費で1人3000万円かかると言われているのに、どうやって支払えばいいのか。最低でも子ども3人? 無茶や、アホタレ。
就職してからずっと時給900円では生活するだけで精いっぱいでしょう。恋愛?結婚?子育て?無理です。
そう考えるとやはり社会に出てからは正社員で一定期間働いていないとほぼ無理です。まぁ、恋愛・結婚・子育てを諦めたら経済的には楽になりますが。ただ孤独死の可能性は飛躍的に高まります。
時給1000円では厳しい。時給1300円だって厳しい。そこから抜け出せない人々が日本中で問題になっている。これのどこが好景気だ? どこが好景気なんだ? 先進国の中で日本だけサラリーマンの平均賃金が下がり続けているのに?
株価も以前より上がっているし、失業率、有効求人倍率も改善されているので景気はいいはず。でも肝心の給料に反映されていないので景気がいいとは全く感じないですね。
日本を作り上げているのは、他ならぬ国民だ。国民の生活が苦しいままなら、日本の消費は落ちていく。そうすると自社の製品やサービスが売れなくなって、企業の経営が厳しくなる。つまり国民も法人も納める税金が減って、国家予算も厳しいものになる。国債の発行額は今後も止まらないだろう。こんなことはどの経済媒体でも当たり前のように書かれている。周知の事実だ。
ちょっと考えがおかしいですね。いや、事実ではあるんですが、今後人口が減っていくわけですから、一人当たりの消費が同じままなら日本の消費が落ちていくのは必定なんです。給料が上がらないのに一人当たりの消費額が増えるとは考えにくいですが・・。
これから日本はどうなるのだろうか? 誰がどうしたいんだろうか? 週1日母親のためにハローワーク検索をして、痛いほど胸をしめつけられている。それはきっと私だけじゃないはずだ。
私も毎週ハローワークに通っていますが、同様にこの先どうなるんだろう?と感じます。溜息しかでません。
救いなのは老後資金は既にあること。問題は「老後」になるまでその資金を如何に減らさずに済むかということ。
かつて年収300万円時代がやってくると森永卓郎は予想し、ほぼそのとおりとなりつつあります。憂いても今後収入が伸びることはないでしょうから、生活レベルをダウンサイジングせざるをえないでしょう。
ただ、それにも限界があるので早いところ再就職を決めたいところです。
ではまた。