セイの雑記ブログ

40代でセミリタイアした男の雑記ブログです。

中高年化した就職氷河期世代はもう諦めるしかない

こんにちは、セイです。

 

私が就職したのは所謂就職氷河期と呼ばれる時代です。何社受けても採用通知がこず、このままでは就職できないのではと当時はかなり焦っていました。

 

まぁ、なんとか大企業に就職できたものの、自分が専攻していた分野とは全くかけ離れた業界で、希望していた職種ではありませんでした。

 

しかし、時代が時代です。正社員で大企業に就職できただけでも儲けもの。贅沢はいってられません。

 

残念ながら、正社員で就職できなかった人もいるのですから。

 

この記事では非正規社員の増加により、低収入の世帯が増加し、それにより将来生活保護に必要な経費が増大するとの観測があるも放置されていると警告しています。
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 当時、就職氷河期に増加した非正規雇用者は、100万人を上回る規模で残存していました。低賃金かつ不安定。

 たまたま「就職時の景気が悪かった」というだけで非正規雇用になった氷河期世代は、既に40代に突入。彼らを救い出す実効性ある政策は行われないまま、“放置”され続けてきました。

 

私は運よく正社員で採用されましたが、この時代から非正規雇用者が激増しました。

 

景気が悪くなると失業者や非正規雇用者が増えるのは資本主義社会である以上仕方がない、とはいうものの、やはり何らかのセーフティネットは欲しいところです。

 

しかしながら、厚生労働省が17年度からスタートさせた「就職氷河期世代の人たちを正社員として雇った企業に対する助成制度」の利用率はわずか「1割未満」です。17年度は、約5億3000万円の予算のうち、利用されたのは765万円(27件)。

 

そんな制度があったのですね。当時はまだ正社員でそういった情報には興味がなかったから知らなかっただけかもしれませんが。

 

 そもそもこの助成制度は、「過去10年間で5回以上の失業や転職を経験した35歳以上」が対象で、「現在無職の人や非正規社員を正社員として採用した企業」に対し、中小企業で1人当たり年間60万円、大企業で同50万円を支給するというもの。「過去10年間で5回以上……」と制限した時点で絵に描いた餅と言わざるを得ません。

 

条件が厳しすぎる上にたった50~60万円の助成金では誰も利用しないでしょう。

 

 申し訳ないけど、私には「『正社員』というニンジンをぶら下げ、過酷な労働条件を押し付ける“ブラック企業”優遇策」としか思えない。

 

ブラック企業なら低賃金で雇って残業代出さずに働かせれば、助成金が貰えるうえに安い労働力が得られるから利用するかもですね。雇用される側も「正社員」ならブラック企業でも「非正規雇用」よりましと考えるでしょうから。

 

 そもそも日本では「非正規社員の賃金は正社員よりも低くて当たり前」などという常識がまかり通っていますが、欧州諸国では「非正規社員の賃金は正社員よりも高くて当たり前」が常識です。

 フランスでは派遣労働者や有期労働者は、「企業が必要な時だけ雇用できる」というメリットを企業に与えているとの認識から、非正規雇用には不安定雇用手当があり、正社員より1割程度高い賃金が支払われています。イタリア、デンマーク、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどでも、非正規労働者の賃金の方が正社員よりも高く設定されています。

 

これは知りませんでした。諸外国は非正規雇用者の方が賃金が高いのですか。

 

 世界の常識の背後には、国際労働機関(ILO)が掲げている、「同一価値労働・同一賃金」の原則が存在します。「同一価値労働・同一賃金」の考えに基づけば、「解雇によるリスク」を補うには、非正規労働者の賃金は高くなって当然なのです。

 

さて、それは困りますね。その理論で行けばパートさんにもくだらない会議に出席してもらい、面倒な出張にも行ってもらうことになります。当然企業の損益にも関心をもって貰わなければなりません。残業も当然やってもらいます。(私が勤めていた会社はパートさんに残業させない方針の上司の方が多かった)

 

時給が優遇されるのは嬉しいけど、そういう面倒なことが嫌だから退職したんですから。パートさんにはなんにも責任がないのがメリットなのです。(勿論言われたことはちゃんとやるのは前提。)

 

売り上げを伸ばすには、経費を削減するには、操業率を上げるには、品質を良くするにはどうしたらいいのか、面倒なことを考え、実際に行動を起こし、なにか問題があったら責任をとるのが社員。言われたことだけやるのがパート。

 

余計な責任を押し付けないでくださいな。

 

 「今はまだ、母の面倒を見なきゃならないんで、なんとかなってますけど。自分1人になったら……ヤバいなぁって思うんです。生きてる意味あるのかなぁ?って」

 

幸い貯金はそれなりにあるので親が亡くなってもヤバいことはないのですが、確かに「生きている意味あるのかなぁ?」というのは常に思っています。

 

ただ資源を消費するだけでなんら生産的な価値がない。世の中のお荷物。

 

そんな風に考えてしまいます。

 

セミリタイア」して少しは働こうかな、と考えているのは金銭面や時間つぶしの他に、一応社会の役に立っていると認めてもらいたい欲求があるのかもしれません。

 

「40過ぎて母親と2人暮らしで非正規だと、世間はまともな職につけない、どうしようもない『パラサイト中年』だっていう目で見ます。親戚からは『しっかりしなさいよ』とか、『お母さんも心配してるぞ』とか言われるし、だんだんと人と関わりたくなくなるんですよ。

 

親戚づきあいもほぼないですし、交友関係も極めて狭いのであーだこーだと口を挟む輩がいないのは幸いですが、世間ではそう見ますよね。

  

お金があろうがなかろうが、40代中年男性が親と同居していれば正社員でない限り「どうしようもない『パラサイト中年』」。

 

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親の年金だけが頼りであればそういわれても仕方ないかもですが、なんでもかんでも一括りにするのやめてもらいたいもんですね。非難するお前なんかより貯金ありますがなにか?

 

アーリーリタイア、セミリタイアは「経済的には成功者」かも知れませんが世間一般では「落伍者」の烙印が押されるのでしょう。

 

 安倍首相が氷河期世代支援を訴えた経済財政諮問会議では、非正規雇用の正社員化を進めるにあたり「リカレント教育(学び直し)促進策を拡充すべき」という提言があったと報じられていますが、いったい「どこで、どんな風に、リカレント教育」を進めようというのでしょうか。

 

リカレントより正規・非正規の格差を小さくしていくのがいいのではないでしょうか。非正規でも退職金や賞与制度を適用させるとか各種手当をつけるとか。

 

あぁ、勿論正社員よりも低くていいです。その代わり「言われたことしかやりません」し、「責任も取りません」から。面倒な会議もパスね。

 

ではまた。