セイの雑記ブログ

40代でセミリタイアした男の雑記ブログです。

年収1200万円の部長が、年収260万円の電話番に…定年後の「再雇用」の現実

こんにちは、セイです。

 

サラリーマンをしているといつか来る「定年退職」。

 

60歳がゴールでもう少しの辛抱と思っていたら、65歳に延期されてげんなりしているっていう人も多いでしょう。

 

働き続けたい人にとってはありがたいでしょうが、早く定年退職したい人にとっては残念なお知らせです。

 

私が勤めていた会社も数年前から「再雇用」という形を取っていました。しかし、今後更に高齢化が進むことをにらんで、65歳定年化を議論していました。(おそらく賃金カーブの変更と、高齢役職者の役職定年早期化がメインになるでしょう)


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定年退職した方を企業が引き続き雇用する場合、下記のように「再雇用」という形が多いです。

 

「企業は『継続雇用制度の導入(再雇用)』、『定年の引き上げ』、『定年廃止』の3択を迫られ、8割以上が再雇用導入を選択しています。ただし、再雇用の多くは契約社員で、管理職も一兵卒。年収は300万円程度です」

 

まぁ、考えてみたら当たり前ですね。

 

企業の多くは60歳までの雇用を前提に賃金カーブを描いています。それを65歳にするとなると計算が大きく狂いますし、人件費が企業の財務内容を圧迫します。

 

#一部の企業では内部留保をたんまりと抱えている企業もあるみたいですが。

 

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今後、65歳完全定年に向けて、企業は賃金カーブを更に緩やかにしてくるでしょう。しかし、そうなるまでには時間がかかるし、高給取りの社員をいつまでも置いておきたくないでしょうから「再雇用」という形になります。

 

外資系広告代理店で年収1200万円の部長が、年収260万円の電話番。大手メーカーで年収1000万円の生産管理部長が、現場のライン工で年収240万円。管理職といえども、倉庫管理や保有する不動産の警備員、管理人など容赦ありません。基本的に一回退職している以上、キャリアは断絶しま
す」

「また、能力によって再雇用後の待遇に差をつける企業も増えています。有能な人間にはそれなりの報酬を提示する代わりに、使えない”ゾンビ社員”は徹底的に冷遇するか定年前に辞めるように仕向ける。職場でも老老格差が当たり前の時代になるでしょう」(溝上氏)

 

厳しい言い方ですがこれも当然です。いつまでも「老害」を手元に置いておきたくないのが本音でしょう。

 

面白いのが、今後の人生の目標というアンケートに対する回答。

 

<今後の人生の目標は何ですか?>
・仕事はロボットのようにこなし、趣味や家庭に生きる 72人
・出世は諦め、今の職場で働き続ける 56人
・転職・独立してやり直す 42人
・今の職場で挽回して、ひと花咲かせる 30人

 

「仕事はロボットのようにこなし、趣味や家庭に生きる」「出世は諦め、今の職場で働き続ける」

 

とりあえず年金がもらえるまで給料が貰えさえすればいいや、という人たちなんでしょうね。

 

「今の職場で挽回して、ひと花さかせる」・・・うーん、仕事がよっぽど楽しいのか社畜根性丸出しなのか。

 

 

お金はあの世へは持っていけません。かといって生活していくのにお金は絶対に必要です。問題はどれくらいあれば安泰か。(そりゃ多いに越したことはないですが)

 

でないと、定年まで働いて、貯金はあるけどやることがない、体が動かない、で身寄りもなければ死後最終的に国にもっていかれるだけ、なんてことになりかねません。

 

自分の為に働いていたつもりが、実は国のために働いていた、なんてことにならないようにしましょう。

 

ではまた。