セイの雑記ブログ

40代でセミリタイアした男の雑記ブログです。

同じ先進国でも日本とドイツはなぜこうも違うのか

こんにちは、セイです。

 

日本とドイツ、同じ先進工業国でありますが、労働者の実態はまるで違います。

 

ヨーロッパでは労働者が自分たちで権利を勝ち取ったのに対し、日本は外圧に負けてしぶしぶやっている感が否めず、また、労働者の意識もまるで「お上には逆らうな」的な感覚でまだまだ低いと言わざるを得ません。

 

おまけに集団意識が強く、他の人が残業しているから帰りにく、付き合い残業もあります。ほんと反吐がでそうです。

 

何度か言っていますが、働くのは自分のため、生活のためであって会社のためではありません。

 

会社が潰れたら困るだろ?とか陳腐なセリフをよく聞きますが、若ければ転職の機会もあります。困るのはそういう発言をする、行き場のない高齢管理職であって下の人間にとっては、それほど困りません。(再就職活動が面倒だとか、待遇が悪くなるとかあるでしょうが。)

 

会社なんて他にもあるんだよ。会社が潰れて困るのはそういうお前だろ、と言いたいです。

 

さて、この記事では日本とドイツを比較しています。

www.lifehacker.jp

 

 分かりやすいのが、年間の労働時間。OECDの2017年の調査では、ドイツ人の年間労働時間は1356時間で、OECD加盟国中もっとも短いです。対して日本人は1710時間で、その差は354時間。有給休暇をみても、ドイツ人はほぼ100%の消化率で、日本人と対照的です。

 

354時間って。1日8時間としても、日本人はドイツ人より44日分以上も多く働いているってことです。

 

有給休暇消化率もそうですね。日本は祝日が外国より多いから消化率は気にしなくてもいいだのなんだのとくだらない議論がありますが、この数字だけでもそれが詭弁だと分かりますね。

 

労働時間に大きな差が生まれる理由をいくつか挙げていますが、その1つが法律。

1日の労働時間は原則8時間まで。延ばせても10時間で、しかも残業した分だけ、後日早めに切り上げて相殺することが求められます。

経営者がこれを守らない場合、罰金もしくは(悪質なケースでは)禁固刑という厳しいペナルティが課せられます。

また閉店法という法律があって、キオスクなどの例外を除き、店舗は平日・土曜の午後8時~午前6時は営業禁止、日曜・祝日は終日営業できません。

 

日本も同じようにこうすればいいんですよ。法律で禁止する。そうすれば小手先のくだらないハッピーマンデーだとかプレミアムフライデーだとかやらなくてすむ。

 

日本も閉店法作ればいいのに、と思います。不便?ならお金を出して遠くにあるキオスク等に買いに行けばいいのです。日本は便利すぎるのです。

 

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もう1つの理由として、大半のドイツ人は、「仕事はあくまでも生活の糧を得るための手段に過ぎない。個人の生活を犠牲にはしない」という職業観を持っている点を、熊谷さんは指摘しています。

 

この考え方は私の考え方そのものです。というか、それが当たり前だと思うんですが、日本ではそうではないんですよね。

 

仕事で自己実現を目指すとか、過労レベルまで仕事に打ち込むのは、一部の野心家を除いて稀だそうです。

 

自己実現って。(笑)会社が社員をこき使うため、鼓舞する時に使う常套文句じゃないですか。

 

夏季に2~3週間の長期休暇をとるのも当たり前で、年が明けるや夏季休暇の計画を練り始めるとか。

 

羨ましい限りです。日本だとたかが10連休で大騒ぎしていますから。本当に労働に関しては先進国とは言えませんね。

 

では、日本人より労働時間がずっと少ないから、その分経済力が低いかと言えば、さにあらず。

日本人1人あたりのGDPは約3.8万ドルに対し、ドイツ人は約4.3万ドル。労働生産性に至っては、約1.5倍もドイツ人が優っている事実を挙げています。

 

長時間労働が経済の支えになっていないことが明らかですね。

 

もし日本ならば、仕事を発注する側の顧客が、担当企業から「見返りに比べて費用がかかりすぎるので、うちではできない」と言われたら、顧客は激怒するだろう。

顧客はその会社に二度と発注しないかもしれない。だが、ドイツではこういう説明を受けても激怒せずに納得する発注者が多い。

発注者自身も常に費用対効果のバランスを考えながら仕事をしているからだ

 

日本では考えられないですね。日本では客が優位みたいな風潮がありますから。

 

うちの会社もよく客の無謀な要求を呑んでいましたよ。そんな要求断れよっていうのですが、注文を失いたくない営業マンは客の言いなり。

 

これでは対等な取引にはなりません。

 

 業種的に毎日は無理でも「毎週金曜日は、ホーム・オフィス」というふうに、フレキシブルに採り入れている社員も多く、通勤時間をなくして効率化を図ろうとする気持ちは、大半の日本人よりも大きいです。

 

日本でもやって欲しいですが、安易にやると「通勤時間」=「勤務時間」にすり替えられるので要注意です。

 

集団の調和を重視する日本の教育システムは、「他の人が額に汗して働いている時に、自分だけが遊んではいけない」という罪悪感を植え付ける。
他の人が苦労している時には、自分も苦労することによって、集団との一体感と安心感を得る。
だが、ドイツ人の間では、こうした罪悪感はゼロに等しい。
このように個人主義が徹底しているドイツでは、同僚・上司に対する日本人的な忖度がいらないわけです。

 

ほんとこんなくだらない罪悪感なくしたいものです。

 

 一方で、ドイツは「サービス砂漠」。
食品の包装はもちろん、レストランでウェイターが注文を取りに来ない、郵便物の再配達制度がない、ホテルスタッフは細かいニーズに応じないなど、いかにドイツのサービスレベルが低いかが説かれます。
ただ、ドイツ人は「なんでも自分でやる」精神が息づいていることもあって、自国のサービスが良くないこととは折り合いをつけており、とやかく言わないそうです。
逆に「おもてなし大国」の日本には、生産性や労働条件を押し下げてしまう要因が多々あるのではないかと述べています。
日本のおもてなしは客にとっては素晴らしいことだが、サービスを提供する側にとっては、過重な負担になっているのではないか。

 

同感です。日本は明らかにサービス過剰です。まぁ、だから外国人は、「日本はおもてなし天国だ」と感激するのでしょうが。

 

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再配達も運転手の過重労働や交通渋滞の原因とされています。再配達は便利ですが、せいぜい2回目までで3回目以降は有料にするとか、宅配BOXを家庭に作らせるとか、事前に連絡入れるとか、なんかやりようがあるとおもうんですがね。

  

過剰なサービスは、サービスを提供する側の過重な負担になります。なので自分がサービスを提供する側だと思って過剰なサービスは求めないことが肝要です。

 

多くのドイツ人は一生懸命働いてお金を稼ぐことにそれほど重きを置いていないそうです。
特に若い層には、「非金銭的な充実感を得るためには、収入が減ることもあえて受け入れる」人が増えており、これから主流となるライフスタイルとして、日本人は見習うべき点があるとしています。

 

働くことは悪いことではありません。しかし、日本はその働き方やワークライフバランスに問題があるのではないでしょうか。

 

日本人がドイツ人並みの効率性を持って仕事に邁進することよりもむしろ、「金銭では測れない価値」に目を向けることに力点を置いています。
それは趣味であったり、自然と触れることであったり、人によって様々でしょう。そうしたものがないと、残業を減らして早く帰宅したところで、「やることがない」という結果を招いてしまいます。

 

こういう人多いですよね。早く帰っても、休日家にいてもやることないっていう人。

 

働くだけが人生ではないですよ?

 

ではまた。