セイの雑記ブログ

40代でセミリタイアした男の雑記ブログです。

私が大企業を退職した理由(2)

こんにちは、セイです。

 

私が大企業を退職した理由(1)」からの続きです。

 

  • 新しい地獄が始まる。

 私の立場は本社の総合職採用であり、ありたいていに言えば幹部候補生でした。将来管理職になって会社を引っ張っていく立場にならなければならないのです。

しかし、私の仕事は苦情処理がメインの仕事なので、やる気もやりがいも全くありません。はっきりいってつまらないの一言に尽きます。すでに仕事なんかどうでもよく、やる気も出世する気も完全に失っていました。また、幸か不幸か異性に恵まれずに結婚もできず。貧乏性が功を奏して貯金は日に日に溜まる一方。

そのうち、「これだけ貯金があるんだし、もうこれ以上嫌な思いをしてあくせく働く必然性なんてないな。日銭を稼ぐだけでいい、出世したくない。ぐだぐだつまらないことでいちいち文句を言われるのなら一生平社員でいいや。今の給料でも十分それで暮らしていけるし、それでいいや」という思いがどんどん大きくなっていきました。

しかし、それも会社は許してくれません。幹部候補生をいつまでも平社員にしておくわけにはいかないと思ったのでしょうか。

 

ある日から「お前は給料に見合った仕事をしていない。もっとちゃんと仕事しろ」などと言いがかりをつけ始めたのです。

 

 f:id:QZD10072:20181217221128p:plain

 

「給料に見合った仕事をしていない」やつなんか他にもいくらでもいるし、私としては別に出世なんか望んでいないから「給料に見合った仕事」だろうがどうだろうが関係のない話です。

 

たまに、残業代を稼がないと生活できないとかいう人もいるようですが、それは自分の収入に見合った生活をしていないだけの話で、単に贅沢のしすぎなだけです。貯金なんてやろうと思えば簡単に貯まります。個人的な意見ですが、やらなくてもいい仕事をして無駄に残業代を稼ぐのはナンセンスだと思っています。

 

残業代なんかいらないから可能な限り定時になったら帰りたい。やらなくていい仕事はしたくない。仕事をするために生きているのではなく、仕事は単にお金を稼ぐためだけの手段。それが私のスタンスでした。


「もっと仕事しろ、管理職となってもっと会社のために尽くせ。(一応大企業ですから勿論給料は上がる)」という、簡単に言えば金をちゃんとやるからもっと仕事して社畜になれという会社と、「給料安くてもいいからもっと楽な仕事がしたい。嫌な思いをしてまで出世したくない。日銭が稼げればそれで良い」という私。折り合いがつくはずはありませんでした。

配置転換を申し出ようにも「今更お前に何ができる。お前みたいなのを別の部署で新しく仕事を覚えさせるくらいなら新入社員でも入れたほうがマシだ」と却下されました。まぁ、確かに同じ新人なら給料安いほうがいいですわな。

 

f:id:QZD10072:20181216173555p:plain

 

かくして、私を管理職にするための「更生」という名のパワハラが始まりました。
やる気のない社員なんかほっとけばいいのに、くだらないことでいちいち文句を言われる毎日が始まりました。

 

それまでは嫌々仕事をしていてもなんとか精神が持ちこたえていましたが、それ以降はもともと少ないやる気が日に日に無くなり、天気のいい休日にどこかへ遊びに行こうという気すら起きません。以前楽しかったことが楽しいと思えなくなってきたのです。

まさか「うつ病?」かとも思いましたが、自分が「うつ病になる」なんて思えない(あるいはそう思いたくなかっただけのかもしれません)ので家の近くの精神科医を調べることはあっても、結局行くことはありませんでした。

 

今考えるとうつの手前「抑うつ状態」だったのかもしれません。


しかし、つまらない毎日、つまらない仕事。何のために生きているのか分りません。

 

朝起きて会社に向かう道中からすでに「早く帰りたい。今日一日面倒なトラブルが起こりませんように。営業からうっとおしい電話がありませんように。」と朝から陰鬱な気持ちで祈りながら出勤していました。

 

この段階ですでに会社には見切りをつけ、ごくごく近い将来に退職することは決めていました。しかし、「1日でも長く会社にいれば、それだけ退職後が楽になる。あと少しだけ、あと少しだけ。」そう思い、週末を迎えることだけが心の支えでした。

 

f:id:QZD10072:20181216230420p:plain

 

しかし、いい加減くだらない「更生」プランに付き合うのも飽きました。我慢強い私にだって忍耐にも限度があります。

 

会社の就業規則を読み、賞与支給日に「在籍」していればボーナスがもらえることを確認したので、冬のボーナスをもらってから辞めようと自分で退職日を年末と決めました。

 

有給休暇全日消化を含めて、引継ぎなどに必要な時間を1か月と仮定して逆算し、退職日の3か月ほど前に上司に退職を告げました。

 

余談ですが、最近「働き方改革」がよく言われています。で、これには質素な生活でもいいじゃないか、「出世しない働き方」があってもいいじゃないか、と思うのですが、どうでしょうか。

 

国はもっと国民を働かせてもっと浪費させたいのでしょうけどね。:-P(そのほうが税収が増えますからね) 

 

私が「大企業を退職した理由その(3)」に続きます。

 

ではまた。

 


◆◆早期退職 / 荒木源/〔著〕 / KADOKAWA