セミリタイアに必要な資金はズバリ〇万円!
こんにちは、セイです。
「私が大企業を退職した理由(1)」に、退職した理由の一つとして「仕事を辞めても何とか逃げ切ることができるくらいの貯蓄ができた」を挙げています。
今回はセミリタイアに必要な資金について考えてみたいと思います。
セミリタイアにもっとも有利なのは既婚者、子供なし、家や車などのローンなしで配偶者に稼いでもらうことでしょうか。簡単に言えば一昔前の専業主婦(専業主夫)です。ただ、これには当然パートナーの理解が必要です。
ただ、夫婦二人そろってセミリタイア、となると二人分の生活費が必要になるのでかなり条件が厳しくなります。
次が独身、子供なし、家や車のローンなし、でしょう。恐らくセミリタイアを考えている人の大半がここにあたるのではないでしょうか。かくいう私も該当します。
セミリタイアに必要な資金は人によって異なります。独身かなのか既婚なのか、子供の有無、生活レベル、住んでいる場所、車の有無、持ち家なのか賃貸なのか・・・。
しかし、そういってもどれくらいあればいいのか気になるのが人情。
なのでざっくりですが計算してみます。
前提ですが、退職直後は住民税や健康保険が重くのしかかるものの、失業給付金でカバーできると仮定して年間の支出額を一律年200万円と仮定します。
この200万円には、日々の生活費のほか、100万円の車を買って10年乗ると仮定した場合及び25万円のパソコンを5年使うと仮定した場合の減価償却費、国民年金、健康保険料、住民税や重量税・固定資産税などの税金、食費、通信費、医療費・・・・全て含むものとします。
また年金は現在65歳からの支給となっていますが、おそらく20年後には更に支給開始年齢が繰り下げられることが容易に想像できるので、70歳から支給開始と仮定します。
年金支給額は年金定期便に記載されています。私の場合、年100万ちょっとです。これから先も国民年金を支払うつもりで、額も多少増えるかもしれませんが、支給額が減額になることも予想されるので単純に年100万円と仮定します。
男性の平均寿命は81.09歳(2017年度)ですが、80歳まで生きると仮定します。
また、何があるかわからないので予備費として1000万を計上します。
前提条件を纏めると
・年間支出額は200万円
・年金支給開始年齢は70歳
・年金支給額は年100万円
・80歳まで生きる
・予備費1000万円
仮に45歳で退職したと仮定すると
(70−45)×200+(80-70)×100+1000=7000
年金支給開始年齢となる70歳までで5000万円、支給開始後は80歳までで1000万円、予備費1000万円
つまり計7000万円あれば80歳の時点で多少足が出ても資金が底をつくことはなさそうです。
勿論これはただの計算です。 また、仮に80歳以上生きても取り合えず年金が年間100万はもらえます。
なかにはもっと少ない金額でもセミリタイアできる!と豪語しているブログもあるようですが、それは配当や家賃収入、あるいはアフェリエイトなどの「不労所得」が十分あることや、車の所有などは諦めるなど支出をもっと切り詰めている場合です。
特に「不労所得」については今後も必ず定期的に安定した収入があるとは限りません。景気後退で配当が減るかもしれませんし、人口減で借り手がなく家賃収入が減るかもしれません。得られる金額を予想の半分程度で考えてあまり当てにしないほうがいいと思います。
セミリタイアにおいて贅沢は敵です。生活レベルは質素を旨とすべしです。しかし、質素な生活は必要ですが、現代社会において多少の娯楽は必要でしょうし、或いは車がないというのは東京・大阪以外ではやはり不便です。いずれ高齢者になって免許を返納することはあっても当面、車は必要だと考えています。
ただ、車は移動手段であれば良いので燃費の良いコンパクトカーや軽自動車であれば維持コストも比較的抑えられます。
また、「セミリタイア」≠働かない、なので働くことも視野に入れていいと思います。楽な仕事であれば正社員でもいいでしょうし、もっと時間に余裕が欲しいなら正社員でフルタイム働くのではなく、アルバイトやパートで週20時間程度働いてもいいと思います 。
資産に余裕があれば、その資産を運用して株式の配当や家賃収入などの不労所得を増やすことも可能です。
年100万円稼いで70歳まで働けば、80歳で予備費を使い込んでいたとしても2500万円余剰資金ができることになります。
結論としては45歳で退職すると仮定して、セミリタイアに必要な金額は最低でも5000~6000万円程度、できれば7000~8000万は欲しい、9000万~1億円以上あればほぼ安泰ということになり、準富裕層以上の資産がなければ、セミリタイアは厳しいと思います。
当然ですが、45歳以下で退職すればもっと大きな資産が必要となりますし、45歳以上で退職すればそれだけ少ない資産でセミリタイアが可能となります。
自分が置かれている状況や年齢、資産を考えたら一生会社勤めする以外の選択肢が出てくるかもしれません。
ではまた。