40代の平均貯蓄額は幾ら?
こんにちは、セイです。
セミリタイアを目指すうえで純金融保有資産額を増やすのは勿論ですが、自分が現在どれくらいの位置にいるのかを知っておくことも必要です。
「家計の金融行動に関する世論調査」(2018年)によると、40代の平均貯蓄額は942万円、中央値(多い順または少ない順に並べたときの真ん中にあたる額)は550万円だそうです。
allaboutより引用
因みに「家計の金融行動に関する世論調査」とは日本銀行が民間企業である株式会社「日本リサーセンター」に業務委託しているもので、その結果得られた統計データは法律改正や経済政策の決定などに使用されています。
このデータは「知るぽると」というサイトに掲載されています。
「家計の金融行動に関する世論調査」(2018年版)は「二人以上世帯調査」(つまり、夫婦のみまたは夫婦及び子供がいる世帯)と「単身世帯調査」の2種類があり、allaboutというサイトで紹介しているデータは「二人以上世帯調査」になります。
「二人以上世帯調査」における、世帯年収別の貯蓄ゼロ、平均貯蓄額、中央値の結果がこちら。
年収 | 貯蓄ゼロ(%) | 平均(万円) | 中央値(万円) |
---|---|---|---|
300万円未満 | 43.1 | 261 | 26 |
300~500万円未満 | 22.8 | 617 | 407 |
500~750万円未満 | 17.2 | 934 | 649 |
750~1000万円未満 | 7.2 | 1,417 | 1,308 |
1000~1200万円未満 | 15.6 | 1,852 | 1,500 |
1200万円以上 | 3.1 | 3,369 | 2,400 |
年収300万円未満では4割以上が貯蓄ゼロとなっており、年収が上がるに伴って貯蓄額が増え、貯蓄ゼロも減っていますが、年収1000万円以上でも貯蓄ゼロ世帯があります。
一方、「単身世帯調査」では傾向としては似ているものの、数値が尖がっているように見えます。
年収 | 貯蓄ゼロ(%) | 平均(万円) | 中央値(万円) |
---|---|---|---|
300万円未満 | 58.5 | 198 | 0 |
300~500万円未満 | 32 | 173 | 100 |
500~750万円未満 | 13.6 | 458 | 800 |
750~1000万円未満 | 7.1 | 1,602 | 2,650 |
1000~1200万円未満 | 37.5 | 4,000 | 52 |
1200万円以上 | 0 | 20,500 | 20,500 |
年収300円未満では貯蓄ゼロの割合が6割近くにもなっており、年収が上がるに伴って単調な右肩上がりではないものの貯蓄額が増え、貯蓄ゼロも減っています。
しかし年収1000万円以上の世帯で貯蓄ゼロがなんと4割近くにもなっています。夫婦ではなく自分一人で稼いだ金だから貯蓄に回すことなく派手に使っているのでしょうか。
また、年収1200万円以上の世帯が平均2億500万円、中央値も2億500万円となっていることから、1名だけの「異常値」であると推測されます。「二人以上世帯」では二人以上の収入がありますが、「単身世帯」では一人であるため、1200万円超えるのは「二人以上世帯」よりも難しく、データが少ないのでしょう。
次に金融資産保有額別割合ですが、Allaboutの記事によると次の通りとなっています。
•金融資産保有額100万円未満 6.2%
•金融資産保有額100万円以上200万円未満 5.5%
•金融資産保有額200万円以上300万円未満 4.5%
•金融資産保有額300万円以上400万円未満 3.5%
•金融資産保有額400万円以上500万円未満 7.6%
•金融資産保有額500万円以上700万円未満 13.3%
•金融資産保有額700万円以上1000万円未満 12.5%
•金融資産保有額1000万円以上1500万円未満 13.5%
•金融資産保有額1500万円以上2000万円未満 9.6%
•金融資産保有額2000万円以上3000万円未満 9.2%
•金融資産保有額3000万円以上 7.6%
•無回答 7.2%
分かりやすくグラフにしてみました。
なお、このデータも「二人以上世帯調査」から引用しているとのことです。
しかし、「家計の金融行動に関する世論調査」(2018年版)の「二人以上世帯調査」の結果を見ましたが、この数値に該当する箇所が見つけられませんでした。もしかしたら保有金融資産額から借入金などを引いて、何らかの計算をしているのかもしれません。
そのため「単身世帯」の場合の割合は解りませんでした。
いずれにせよこの結果を見ると、無回答を除けば、9割以上が3000万円未満、つまりマス層ということになります。
40代で準富裕層以上(純金融保有資産額5,000万円以上)が如何に少ないか、ということを裏付けるデータであることが解ります。
不安要素を極力減らしてセミリタイアするためには、最低でも準富裕層以上である必要があります。あなたの貯蓄額はどうでしょうか。
ではまた